緊急事態な今だからこそ転職エージェントと話したほうがいい

転職ノウハウ

こんにちは、KAIです。

最近になって日々お話しているお客様やキャリアについて悩んでいる自分の友人から
「緊急事態宣言が出たけど、今って何をすればいいかな?」
「転職について不安はあるけどどうしたらいいでしょうか?」

「来年転職を考えているんですが今の内にやっておくべきことはどんな事があるでしょうか?」
のような質問をいただくことが増えてきました。

今回は同様の疑問・不安があるお方に向けて記載します!

今だからこそやるべきことは?

緊急事態宣言が4月7日に発令され8日から効力を持ち始めてから世の中は大きく変わりました。

外出自粛については法的な強制力こそないものの「国家を揺るがす大きな事態になっている」と国民に思わせるには十分な効果があったと思います。
(個人的には宣言が遅くないか?とは思いますが、それはここでは語りません笑)

不要不急の外出を避けるべき状況となっており、仕事が休業になったり在宅ワークに変わったり公私ともに日常が大きく変動していると思います。

この状況は転職を考えている方々にとっては無視できない状況ですね。

コロナの影響で急遽面接がキャンセルとなったり求人がクローズとなってしまうことも少なくありません。
いち早く転職をしたい方にとっては、非常にもどかしく不安が大きくなる状況だと感じています。
※新型コロナウイルスが及ぼす影響については前記事をご覧ください!

私としては、この状況だからこそやってほしいことがあるので列挙します。
1つでもいいのでぜひとも行動に移してみていただけると嬉しいです。
※もちろんかくいうKAI自身もいくつか行動に移しています。

転職エージェントでカウンセリングを受ける

来年転職を考えているお方も、転職を考えていないお方も、
ぜひともこの機会に転職エージェントに登録してカウンセリングを受けてみてください。

今であればWeb/電話で15-45分で交通費もかからず相談をすることができます。
エージェントに相談することで在宅ワークの中でどんな業務をこなせば、未来に繋がる経験となりやすいのかがわかったり、
職務経歴書に書くべきことがわかりこの状況・時間を使用して書面の作成まで取り掛かることができたり、今のうちに身につけておくと良い知識・資格・クラウドワークスでの経験などを教えてもらえたりします。

そして現役のエージェントとして感じる今相談することの最大の利点は「今相談するとエージェントから中長期的な視点でアドバイスしてもらいやすいこと」だと思っています。

以前の記事に記載した通りエージェントは営業予算を追っているので、
「今転職したくないお方 → 自分の業績になりにくいお方 → 本気でご支援しない」となったり、
「今転職したくないお方 → なんとか転職してもらえるように提案しまくる」とニーズに合致しない一方的な発言が多くなったりもします。

もちろんこういう悪質なダメエージェントが居なくなることがベストですしKAIが目指す1つの理想的な人材業界の在り方ではあります。

ただ現状は利益率が高く比較的着手しやすい人材会社は乱立しやすく、ダメエージェントが無くなりにくい状況でもあります。
従ってしばらくはこの状況が続いてしまうことも致し方ないと思っています。
(早くダメエージェントを撲滅するためにもこのブログで発信しています)

その中で今の状況は上記のようなダメエージェントが発生しづらい時期とも言えます
これには2つ理由があって、
転職エージェント自身が今すぐの転職を考えられなくなっていること
今は転職エージェントが比較的暇であること
です。

エージェントは転職・キャリアに精通しており、
「現職に不満がある=転職する」ぐらいに簡単に考えてしまっている人が多いです。
「転職=良いもの」であると考えている人がほとんどですからね。

そのため「現職に不満はあるけど転職は考えていない」という方には転職活動を促進させ
「現職に不満はなくキャリアの相談をしたい」という方には「潜在化されている現職の不満を大きくさせるように」動き転職活動をしてもらえるようにします。
(例えば「○○様は平均年収と比べて●●万円低いから転職したほうがいいかもしれません」などのように言って現職に不満を覚えるように促します。
ちなみに自分が転職を少しだけ考え始めた時は、上記のように今すぐの転職を促されました

ただ現在は上記のような方々がいらっしゃっても今の状況であれば、
「そりゃあ今は転職考えないですよね」とエージェントが言いやすい状況です。

又、飲食業やサービス業と同じように、人材業も集客に大変苦戦しています。
乱暴に言えばエージェントはいつもと比べるとお客さんが少なく暇です。
これをプラスに捉えれば1人のお客様に時間をかけやすい環境になっているということです。

今後の生活が、しっかりと良い未来に繋がるように、今のうちに相談しておくと良いと思います。

良質な転職エージェントに担当されやすい

「『転職エージェントに相談したほうがいい』って転職エージェントが言ったら信頼できないよ。ただお客さんを集めたいからそう言っているんでしょ?」

と思われたお方は正しいと思います。

確かに例えば「レタスは体に良いからレタス食べな」とレタス農家が言ったら「売上を上げたいだけでは?」と少し邪推してしまいますよね。

ただ「転職エージェント=営業マン≒自分経由で転職してもらわないと意味がない」という事実を思い出していただきたいです。
この事実があるからこそ悪質なエージェントは短期的な視点でのみ応募者を支援します。

そういう悪質なエージェントにとって、今カウンセリングにきてほしいのは今すぐに転職するお方です。

具体例を挙げるのであれば
・離職中の方
・派遣社員/契約社員でコロナの影響で今後が不安な方
・その他事情があり早期の転職が必須の方
などです。上記以外のお方は「自分の業績になるまでに時間がかかる=自分にとって負担になる」と考え、力を入れなくなります。

だからこそ今の状況は担当エージェントの質を判断しやすいです。
「コロナの状況なので今すぐ転職するか悩んでいて・・・」と言った後、
「今だからこそ資産のある企業様がわかりやすいので転職すべきです!」と今すぐの転職を促進させるような発言を間髪入れずにしてきたらダメエージェントです。

「そりゃあこの状況ですもんね・・・そんな中お時間を頂きありがとうございます」のように
共感・ヒアリングをしてくれたら良いエージェントです。

そして話をする中で新たな視点や情報を提供してもらえ、その上で
転職しないことを最後まで選択肢に残してくれているのが最良のエージェントです。

サイト経由で応募するのもアリ

「転職エージェントに相談し、応募したい方向性が定まったら、サイトや企業HP経由で応募する」というのもアリです。

一般的に転職サイト経由と転職エージェント経由だと下記のような相違点があります。

サイト経由
  • 書類選考の確度は高い
  • 工数が少ない
  • 情報は全て自分次第
エージェント経由
  • 選考は比較的慎重になりがち
  • 面倒事を任せられる
  • 情報が集まりやすい

大手企業を除いて中途採用に対して慎重になっている企業が多いため、
エージェント経由で採用を渋るケースも少なくありません。
(この状況で手数料100万円をかけてまでヒトを採用できる企業は少ないです)

もし自分で全ての情報収集を実施でき、日程調整なども進めると気持ちを固められるのであれば、転職エージェントに方向性を聞いたあとで自分自身で求人を検索して応募するのもアリです。

希望条件を整理する

外出の機会が激減し家にいることが多くなると”考えること”が増えると思います。

ぜひとも自分の希望条件を整理する時間を1日15分〜30分でよいので用意してみてください。
ひたすらに自分と向き合うと良いです。

スマホ・TVは電源OFFにして紙とボールペンだけを用意して、
「自分が転職するとしたら絶対に譲れない条件は何か?」について書き出してみましょう。

なぜならば昔は叶えられた条件でも、不況の今では叶えられなくなっているからです

自分の希望条件・優先したい事柄を今のうちに整理しておかないと仮に来年以降に転職活動を開始しても市場から大きく乖離した希望になりかねません。
自身としてはフツメンを探しているつもりでも、客観的には白馬の王子様を探してしまっている可能性があります。

そうならないよう「自分が転職するとしたら絶対に譲れない条件は何か?」を明確にしましょう

これを明確にしておくことで、あとは求人選定さえすればスムーズに転職活動を開始できるようになります。
もしくは「自分の希望に合う求人は今は存在しない」ということがわかれば現職の業務への向き合い方・心構えが変わったり、
副業の手段を模索したりと日々の行動が変わるはず。

在りたい未来について整理する

KAIは転職は手段であり目的ではないと思っています。

「現職が嫌だから転職したい」

これは転職が目的となってしまったわかりやすい例です。
現職から逃れられればなんでもいいと誤解してしまっていて、
現職以外は良いものであると勘違いされています。

転職を手段として使用するためには「未来から逆算した転職」にするべきです

例えばKAIの場合は
「塾講師は土日休みじゃないから嫌だ」が転職の1つのきっかけでした。
このまま土日休みの会社に転職していたら、転職自体が目的になってしまっています

ただ「土日休みであればどこでもいいのか?」と問われるとそうではないことに気付き、自身の深層心理のニーズを探りにいきました。

すると「塾講師だと知識の幅が狭くていやだ → もっと社会について知っている人になりたい → そしてその知識を子ども達に伝えたい」という未来にやりたいことが見えてきたので、それが叶う企業・業界に応募するようにしました。
※このように「不満 → 希望 → 未来像(=叶ったらどうしたい?)」と考えると整理しやすいです

上記のように「未来の自分にどう在ってほしいのか?」をちゃんと考えることで、
転職を手段として使用でき後悔のない選択ができるようになります。

転職を考えたきっかけに踊らされずにその先で叶えたいことを、
時間があるうちに言語化しておきましょう。

大事な価値観を言語化する

条件が叶っていて、在りたい自分に近づくことができる転職であれば、
それらは全て必ず良い転職となるでしょうか?

「希望年収は500万円で、現場での採用経験のみならず経営者視点で物事を俯瞰・判断できるような人材で在りたい」というお方が希望通りの会社に入社したとします。

このような転職であってもこれまで2000名以上の候補者様と話してきた肌感からすると1点だけうまくいかない要素があると感じます。

それは「一緒に働く人」です。

人は
①やりたいことをやりたい年収でやれるけど一緒に働きたくない人とやる
②やりたいこととズレていて年収も譲らないといけないけど、一緒に働きたいと思える人とやれる

この2つの選択肢を用意されるとほとんどが②を選びます。
(余談ですが特に独身の方であるほどその傾向は顕著です)

ご自身で気付かれていないこともありますが
「一緒に働く方々との相性 > 業務内容 ≧ 諸条件」という優先順位になっているお方は多いです

「どんな人と一緒に働きたいか?」を言語化しておくことは難しいかもしれませんが、
・これまで自分が楽しく働けていた時には周りにどんな人がいたのか?
・どんな人が周りにいるとパフォーマンスが低下するか?
等を考えておき、情報収集を行えると入社後の活躍イメージはよりクリアになります

「面接官と相性が良かったから入社を決断した」と聞く事がありますが、
これは半分正解で半分心配です

「面接官は一緒に働く人なのか?」まで確認しましょう。
中途採用であれば「面接官=直属の上司」である事が多いですが、
新卒採用では総合職採用であり配属次第であるので、
面接官との相性で選ぶ事は危険です


今の時間を利用してこれまで一緒に居た人たちのことを棚卸ししてみましょう。
(ちなみに〜24歳のお方(=第二新卒)の方々は学生時代の友人・部活動の仲間で考えてもよいです)

※ちなみに自己分析するうえで自問する質問をもっと知りたいという方には、
下記の『メモの魔力』(著者:前田 裕二さん)の末尾付録がおすすめです。

余談:KAIの条件・未来・価値観

ちなみにKAIが将来のビジョンや仮に転職する場合の条件は下記になっています
(@あくまで現時点です)

■MUST条件(=これらが叶わないなら、どんな会社でも入社しない)
①年収が現職以上であること
結婚している、年収=自己の評価という価値観であるので年収は大事にしています
②土日休みであること
妻が土日休みで生活スタイルは合わせたい
③時差出勤OKであること(入社直後から可能でなくともOKです)
現職が11時出社OKであり夜型人間のKAIにとってはMUSTです(汗)

■大事にしたい考え・価値観
①ロールモデルがいること
自分は真似るのが得意であるため尊敬できる人がいると成長しやすいため
②真に顧客志向であること
自身が顧客を大事にする思考性であるため
③遊び心のある会社であること
深刻にはならず真剣に、時折ユーモアを混ぜつつ仕事できる環境でこそ独創的な価値が形成されると信じているため

■将来的にありたい姿
①いざという時は仕事よりも家族優先にできている
授業参観には必ず参加する父親でいます
②本業以外でも収入がある
色んなところで価値発揮している姿をかっこいいと思います
③いつまでも成長している
「自分は完璧」だと思った瞬間から人は老いると思っています

それぞれについて「なぜそう思うのか?いつからそう思っているのか?本当に譲れないのか?」と自問自答を繰り返し、全て紙に書き出しました。

後日に変わっていてもいいので、今の自分の気持ちを書き出すことで、
自分の思考が整理され、悩んだ時にも決断しやすくなります。

VUCAな時代と言われている中で、変わらないものは自分の信念です。

VUCAとは、社会やビジネスにおいて将来の予測が困難になっている状態を示す造語です。予測が困難な要因として4つの時代の特性をあげ、頭文字を取って作られました。
V:Volatility(変動性
U:Uncertainty(不確実性
C:Complexity(複雑性
A:Ambiguity(曖昧性

VUCAとは?意味・VUCA時代の対応方法・OODAループを紹介 https://hrnote.jp/contents/editorial-vuca-20200226/

「気分によって自分の価値観も変わると思う」という方もいるかもしれませんが、
人のコアの部分は早々変わりません

「自分の価値観は変わりやすい」と言うお方ほど上記のアクションを実施してみてください。
徹底的に自分の価値観・基準・思想・軸に触れてみてください

まとめ:価値観の自己整理

外出する頻度が激減し手持ち無沙汰となっている方が増えていると思います。

ゲームや漫画に精を出すのもいいですがこの機会に「自分の価値観を整理する」と良いです

就活生時代に自己分析を実施したお方は多いかもしれませんが、不思議なことに社会人になると自己分析やスキル・経験の棚卸しをする方は激減します。

転職したいと思ってから職務経歴書を作成し始める方が多いですが、
KAIとしては常に最新の職務経歴書が手元にある状態が理想だと思っています。
※実際KAIは半月に1回、職務経歴書を更新しています。

「転職しようと思えば、いつでも動き始められる」という状況こそが、
現職へのコミット力(=本気度)を高めます。

「自分は休業補償されるのか?」と心配する気持ちは痛いほどわかりますが、
「休業補償されなくても何とかできるし」と思えるようにする事が最も良い対策手段です。

そして自身のこれまでを整理することで、
今の自分に自信を持つことができるようになり、
未来の自分の可能性が拡がると信じています。


10年後、今を振り返ったときに、
「あの時のコロナがあったら今の自分がある」と言えるように、
みなさんの未来にとって今が掛け替え無いのものことを祈っております。

以上、KAIでした。

Profile
KAI
KAI

▼偏差値30台高校から中央大学へ入学。量子力学専攻(物理)→教員免許(数学)を取得→卒業後は塾講師(英語)になるというアホさの持ち主
▼PR会社で法人営業・大手人材会社でキャリアアドバイザー(転職エージェント)を経験
◯カウンセリング実績は3000名以上!!
◯顧客親密事例賞を多数獲得&全社1位獲得経験!!
◯小学生へキャリア教育、社会復帰支援、うつ病経験者の就業支援、NPO支援にも関与
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▼ビジョン
『もっとはたらくを気軽に話せる世の中に』

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