こんにちは、KAIです。
新型コロナウイルスの影響で私も自宅勤務が開始になっています。
この状況を受け「自分にも何かできることないかなあ」と思い、
学生就活面談を再開させています。1週間で10人弱の学生さんと面談いたしました。
これまで累計300名以上の学生と面談してきて、いろんな相談に乗っていますが、
社会人も学生も揃って「仕事の選び方」について悩んでいることが多い気がしています
そこで今回は「正しい仕事の選び方」について思うことを記載していきます。
・福利厚生や規模、知名度でしか会社(仕事)を見れなくて困っている
・自分に向いている仕事がなんなのかわからない
・内定が複数あるが、どう選んだらいいかわからない
・子どもには正しく仕事を選べるようになってほしい
このような悩み・ニーズを持たれているお方の参考になれば幸いです。
仕事の選び方を教えてくれない日本
そもそもなぜ仕事の選び方がよくわからないのでしょうか。
これは単純に慣れていないからです。
人は慣れていないことはできません。
たとえば「今日の晩御飯何食べる?」や「明日は何を着る?」と聞かれたら、悩むことはあってもちゃんと選べると思います。
これは”質問が簡単だから”ではなく”考えたことが沢山あるから”です。
ただこれが「どんな仕事をする?」「どこで働く?」と聞かれると途端に正しく選べなくなってしまうのは常日頃考えたことがなく非日常の行為であるから正しく選択することができません。
”そもそも考え方がわからない”という状態になります。
正しく仕事が選べるようにするためには、仕事選び自体に慣れることが最も良い方法です
実際、ドイツやフランスでは大学生のインターンシップ参加がほぼ絶対条件となっています。”試しに働く企業を選んでみる”というのが当たり前になっています。
さらにもっと前の9歳頃には三者面談(親・担任)がありその時に「このままのKAI君の成績では将来的には●●のような仕事に就くことになります」と言われます。
勉学と仕事がちゃんとリンクしていることが多いです。
その後、勉学の道ではなく実技学校に通い仕事を意識した生活がすぐに始まる子もいます。
週2日訓練校に通い、週3日で企業で実習を行います。もしくは約3ヶ月ごとに訓練校・企業を交代して経験を積む場合もあります。
一方、諸外国では「実際に仕事をするには?」という観点で中学生〜大学生の年齢から経験を積んでいるのに対して、日本では大学1年生〜大学3年生で仕事について意識し始める子がほとんどです。
これまで一切考えてこなかったことを、急に自分で考えて決断しろ、と言われているわけですから、正しく選べず直ぐに辞めてしまうのも当然だと思います。
大学を卒業した人の3年以内離職率が31.9%。
大卒後3年以内の離職率は20年前と変わっていない事実 https://news.livedoor.com/article/detail/12252741/
短大や専門学校を卒業した人は41.7%となりました。
「やっぱり今の若者は我慢が足りない」そんな声が聞こえてきそうですが、実はこの数字、すでに平成7年の新卒から明らかな傾向として、厚労省の統計に表れていました。
フランスには職業系大学と言われるものもあり、そこでは
・1年/2年では通常授業
・3年では1社に実習に行き1つの職種について深く経験を積む
・卒業研究もその職種に関するもの
となっています。
成績の良い優秀層しか参加できないインターンシップ等も用意されていて、
企業もその大学に協賛しているために、優秀な人材確保の良い手段です。
「自分にとって良い仕事はなんだろう?」
「選べる仕事はどんなものがあるだろう?」
と若いうちから仕事について考える習慣を持っているために、仕事をいざ選ぶタイミングや変えるときにも自分の軸を持って選ぶことができます。
”自分で決めること”に慣れる
とはいえここで「日本も諸外国を真似て職業訓練を増やせ!」というのは浅慮です。
当然、早い段階から職業訓練を実施することにはデメリットもあります。
※デメリットについてはここでは言及しません。ご興味がある方はググってみてください。
隣の芝生は青く見えるものなので、周りを羨む前に、
まず今の環境で自分にできることから始めていくことが大事だと思います。
KAIが学生や社会人の悩みと聞いていて思うのは、
仕事選び以前に、「決断に慣れている人が少ない」ということです。
高校進学も、大学進学も、自分ではなく、
「周りが行くから」「親が言うから」「先生が勧めるから」と、
自分以外の誰かの判断で選んでいて、自身で決めることに慣れていません。
だからこそ仕事選びになった際に、どのように判断・決断すれば良いのかわからず、
目先にあるメリットに飛びついて後悔する人が多いのだと思っています。
何か選択を迫られたら誰かに相談する前に、
自分の意見・考えについてしっかり整理する習慣を身につけるよう意識すると良いと思います
もちろん過去の決断について、どんな判断軸だったのか整理することも大事です。
正しい決断をするために必要なもの
人が正しい判断をするために必要なものは2つです
そもそもこの準備や整理さえ言語化せずに決断する場に赴いている人さえいます
仮に「1ヶ月後に野球の試合に出てもらうから。活躍できなかったら今住んでいる家から強制退去ね」と突然言われたら、野球について死ぬほど調べると思います。どうすれば得点を取れるのか、フライの捕り方はどうなのか等。
この例えと同じことが仕事選びでもおきています。
「1年後に仕事を1つ選んでもらうけど、もし選び方に失敗したら、その後の人生が変わる可能性があるから。叶わなくなる夢もあるかもね」と表現しても大げさではないはずです。
日本においては特に20代での仕事の選び方がその後を左右します。
良くも悪くもこの国には仕事が溢れかえっています。
時給800円で働こうと思えばほぼ誰でもアルバイトができますし、
一人で生活するにはそれでも困りません。
だからこそ前提として目の前の仕事を選ぶ際に”取り返しがつかなくなる可能性がある決断をする”というレベルの心構えでちゃんと準備する意識を持つところから始めたほうがいいと思っています
※実際はある程度取り返しできますけどね。
深刻になる必要はないですが、真剣に考えましょう。
情報を集める
まず決断に必要なものは情報です。
「夢は知識から」
これは起業家の知人が言っていた言葉なんですが、
「『スカイダイビングしたい』と言えるためには、スカイダイビングというものが世の中にあることを知っていないと言えないよね。だから”情報=知る”って大事なんだよ」と。
そもそも世の中には約17,000種類の仕事があると言われています。
果たして皆さんは何種類の仕事を言えるでしょうか?
だいたい社会人でも30〜50種類ぐらいで止まります。
少ない人だと10種類も言えないと思います。
本来ならば17,000種類の選択肢があるのに、情報を持っていないだけで
10種類しか選択肢がなくなってしまうことがあります。
本当はもっと自分に合った仕事が世の中にあるかもしれないのに、
自分が思いつくものからしか選んでいないのはもったいないですよね。
だからこそ情報を沢山集めましょう。
情報はありすぎて困ることはありません。
Googleで検索してみたり、エージェントに相談してみたり、
親に仕事について詳しく聞いてみたり、アルバイト先の社員の人に聞いてみたり、
OBOG訪問のアプリを使ってみたり、facebookで気になる人にDMしてみたり。
その時は役に立つかわからなくても知ることで未来の選択肢が増えます。
これがわかる例として、たとえばこんな選択を迫られたとしましょう。
「飛行機!」と即答するかもないかもしれませんが他にも選択肢はあります。
・鈍行電車でゆっくり行く
・レンタカーを借りて行く
・新幹線で行く
・フェリーで行く
・夜行バスで行く 等
選択肢の整理が終わったところで、どれを選ぶか?と考えたとき、情報が足りないことに気づいて
・これは自費ですか?負担してくれるんですか?
・所要時間に制限はありますか?早く到着したほうがいいですか?
・到着した後は何かするんですか?体力は温存しておいたほうがいいですか?
などの質問をできたら、ここまできてようやく判断の準備ができたと言えます
「自費です。時間に制限はありません。到着したら温泉に入ってゆっくりします」
『それなら疲れるけど比較的安価な夜行バスで行きます』
もしくは
『疲れるのはいやなので、飛行機で行きます』となるかもしれませんね。
※余談ですが、ググって調べて上記を値段順にすると夜行バス<飛行機<フェリー<レンタカー<新幹線です。
判断をしなければならない質問をされた時に、
まずやるべきことは判断ではなく質問です。
情報収集をしっかり行いましょう。
優先順位づけ
情報収集の大事さを1点目でお伝えしましたが、残念なことがあります。
それは「100%まで情報を集め切ることは不可能」ということです。
例えば、付き合いたいと思っている意中の人がいるとしてその人の情報を全て集めることは不可能だと思います。
というかおそらく集め切る頃には嫌われているでしょうね。
すなわち決断するうえで情報を集めることの重要性を意識しながらも、
情報は集まり切らないという事実を認識しておく必要があります。
そのうえで大事になるのが優先順位です。
自分なりの軸と捉えてもいいと思います。
例えば先ほどの北海道への行き方の話に戻すと、
>>「自費です。時間に制限はありません。到着したら温泉に入ってゆっくりします」
と言われたあとで、何を重視して選ぶかは人によります。
『”道中の景色を見たいから”新幹線がいいな』
『”乗ったことないから”フェリーがいいな』
『”運転が好きだから”レンタカーにしよう』
『”時間もたくさんあるから”鈍行電車で行こう』
『”時は金なりだから”飛行機だな』
この”●●”が優先順位の軸です。人によって異なり、なんでもOKですよね。
”所要時間”を判断軸とするならば、自ずと選択肢の順位は決まります。
そして何より大事なのが判断軸を明確にすれば必要な情報が少なくて済むということです
さらに「欲張りにならない」という副次的効果も期待できます。
「早く着いて値段も安くて疲れない方法はないの?」と有りもしない選択肢を追い求めないようになります
※転職活動において多くのお方がこのような青い鳥症候群になってしまっていると感じます
全ての情報を集めることができなくても判断軸に沿えば十分な情報を準備できます。
そして自分にとって納得度の高い決断ができるようになるので、
この2点を意識してみることをお勧めします。
仕事の選び方で後悔を生みやすい判断軸とは?
これまで決断するうえで大事な要素について触れてきましたが、
皆さんもご存知の通り仕事選びは非常に複雑です。
働いたことのない会社で働きたいかどうかを決めないといけないですし、
その選択をやり直すことは中々できず、日常・人生に大きく影響します。
出来ることならば誰かに正解を教えて欲しくなる気持ちもわかりますし、
わかりやすい基準に身を委ねてしまいたくなると思います。
これまで3000名を超える社会人の転職理由(会社を辞めたい理由)を聞いてきて、
仕事選びにおいて後悔を生みやすい判断軸が肌感で明確になっているので
それらだけは覚えておいてほしいと思い記載します。
好きなことだから、仕事にした
「●●が好きだから就職したけど、××が嫌なので転職したいです・・・」
こういう発言はとてもよく耳にします。
「人が好きだから人材会社に入ったけど、人が原因のストレスが多すぎるので辞めたい」
「英語が好きだから海外営業できる商社に入ったけど、体力が持たないので辞めたい」
「スポーツが好きだからスポーツ会社に入社したけど、給与が上がらないから辞めたい」
「ものづくりが好きだからメーカーに入社したけど、年功序列が激しいので辞めたい」等
「好きなことを仕事にする」という素晴らしいことを否定するつもりはありませんが、
「好きなだけではやっていけないこともある」ということを認識すべきです。
例えば、私の知人で「スポーツが好きでスポーツ関連会社に新卒で入社しようと思ったけど、給与が上がりにくいと知って諦めて別の会社に入った。でもやはりスポーツが好きな気持ちを捨てきれず、年収を200万円下げて転職した」という人もいます。
ちゃんと情報収集をして覚悟を決めたうえで選ぶのであれば
好きなことを仕事にするのもアリです。
いくらラーメンが好きでも毎日ラーメンを食べることは苦痛である、となる人もいるでしょう
「これさえできれば他はどんなでも幸せ!」となることはほとんどないと思うので、
デメリットまでちゃんと認識したうえで、良い点・悪い点を天秤にかけて決断しましょう
ちなみに「好きなことを仕事にする」と聞くとKAIは林修先生の逸話を思い出します。
好きなことは趣味でやればいい。仕事っていうのはお金をもらってやることだからそれはお金を払う人に対して責任を取らなきゃいけない。こっちが好きか嫌いなんかどうでもいい。向こうがお金を払ったことに対して責任をとれるか。そういうことがちゃんとできてるってプライドが持てるか。そこだけでいいと僕は思う。
受験必要論: 人生の基礎は受験で作り得る 林修
林先生は塾講師になる前に起業もされています。失敗して1800万の借金も抱えました。
自分が好きなことでなんとか価値を生み出してやろうと若い時は考えていたようですが、
この多額の借金を返すために自分が得意なことである教える仕事に就きました。
科目選びも、当初は自分の好きな数学を選ぼうとしていましたが、
「これだと理数系の奴らに負ける」と思い、採用試験直前に現代文に変えています。
「現代文なら好きではないけど得意だし、他には負けない」と思ったと語っています
好きなことは趣味でできる時代です。そして十分それでもお金や価値は生み出せます。
「やりたいこと」を仕事にするのではなく、
「自分なら苦労せずにできること」を仕事にして、余った時間で好きなことをやる、
こういう選択があることを知っておきましょう。
ワークライフバランスが大事
「残業時間が少なくて、年間休日数が多い仕事がいいです」
気持ちはとてもわかります。
ただ物事は表裏一体です。メリットしかないなんてことはありません。
「残業が少ない仕事」は往往にして、
「専門性が身につきづらく将来転職するときの選択肢を狭める仕事」と言い換えることができます
たとえば、
「残業が少ないほうがいいと思って営業事務職を選んだんですが、年収が上がらないので結婚の予定もあるし転職したいです(30代男性)」
こんな相談をいただくこともありますが「年収が上がって未経験でもチャレンジできる仕事」は非常に少ないです
短期的な視点のみで選ぶのではなく中長期的に考えてデメリットは大きくならないか
ということまで整理して決断するように意識したほうがよいです。
もしくは「デメリットを補う努力」を実行するようにしましょう。
残業が少ないメリットを活用して独学で優位資格を取得したり、副業の準備をしたり、
今後に備えて動いておけばいざという時も困りません。
知名度が高い企業であれば良い
「友人に聞かれた時に伝わるぐらいの知名度の会社がいい」
お気持ちはとてもわかりますし、大手企業にたくさん応募しても良いです。
ただ本当に知名度があればなんでもよいのか?まで考えたほうがいいです。
他に求める条件はないのか?知名度の優先順位はそこまで高いのか?と。
KAIはこの仕事柄いろんな方々の辞めたい理由を聞いてきています。
言い換えればあなたが必死に入りたいと思っている会社を、
何が何でもいち早く辞めたいと思っているお方も知っています。
人によって会社への感じ方は大きく違います。180度変わる時もあります。
「残業もないし、知名度もあるし、福利厚生も整っている。
新卒でこの会社に入れたことは嬉しいとは思いますが、
20代も半ばを過ぎてふと思ったんです。
『この仕事を続けていても自分に未来ないな』って。
だって今自分がやっている仕事、新人も20年先輩も同じことやっているんです。
それで平均以上の給与が貰えて羨ましいと思う人もいるかもしれませんが、
毎日が苦痛なんです。だったらもっと自分が憔悴できるような仕事をしたいです」
こう言って大手企業から転職された人もいます。
確かに知名度があれば基盤があり安定していると思われるかもしれません。
ただ残念ながらこのVUCAの時代に完全に安定している企業はありません。
もし”完全に安定している”と言える状態があるとしたら、
会社から「明日から来なくていいよ」と言われて「わかりました。ではよそで働きますね」と
即答できるスキルと自負を持っていることだと思います。
たとえば転職回数が多いと選考で不利になると思われているお方が多いですが、
徐々に時代は「転職回数の多さ=それだけ転職できる能力がある=スキルが高い人」と
捉えるようになってきています。
※もちろん何も考えずに転職したジョブホッパーは違います。
実際40代前半で転職回数8〜10回程度でも内定を獲得されているお方は大勢います。
20代後半で転職回数5回だったお方もいますね。
大事なのは環境ではなくどんな状況であったとしても自分が何をできるかだとKAIは思います
事実として知名度がある会社のほどその会社独自のやり方が既に確立されてしまっていて、
汎用性のある経験を積めておらず中小企業での経験者のほうが重宝されることもあります
今、あんまり知名度がないということは自分の努力次第で知名度を上げることができるということです。
「友人に会社名が轟くように頑張れるってすごいいいね」と捉える人もいますから
仕事選びの基準は3つ
これまで後悔を生みやすい決断軸をお伝えしてきました。
ではどうすれば後悔しづらい決断となりやすいのか。
そもそも人が就業先を決める時は3つのことがクリアになれば決断できるとKAIは思っています。
(1)年収(平均と比べて高いのか?貯蓄はできるのか?)
(2)社風(働きやすい雰囲気なのか?自分と合っているのか?)
(3)業務内容(自分は何をやるのか?何ができるようになるのか?)
この3つがクリアになっていることを「就業イメージがクリアになっている」と表現しています。
言い換えれば内定となった時に受諾も辞退も決められない場合は、
上記の何かが欠けているのだと思います。
年収=生活できるのか?
年収を考えるうえで多く方がその前提にある2つのことを見落としています。
年収に関わる他の条件は現職/前職/他社/平均と同じか?
たとえば
A社:年収500万円
B社:年収600万円
とだけ見てもB社がいいかどうかはわかりません。情報が不足しています。
以前、KAIがご支援したお客様でまさにこの状況になりB社を選ぼうとしていたお方がいました
しかし詳しく話を聞いてみると、
A社:年間休日125日、残業代含まず、労働時間7.5時間
B社:年間休日110日、残業代30時間込み、労働時間8.0時間
ということがわかりそのお方も「そりゃあBのほうが年収高いですね」となりました
この状態になってようやくちゃんと比較検討ができます。
年収の額面だけを見ていても正しい比較はできないので
・年間休日数
・残業時間
・労働時間
・基本給(賞与への影響は?)
・年収の上がり幅は?
最低でもこのぐらいの情報は用意できるように収集しましょう。
自分の支出はどのぐらいか?
収入は気にする一方で、自身の支出についてはズボラなお方がほとんどです。
・月の固定費はいくらかかっているか?食費は?
・毎月貯蓄はどのぐらいしたいのか?
・控えているライフイベントは何か?どのぐらい費用がかかるのか?
・抑えられるものはないのか?
金銭面について収入を一気に上げることは難しくても支出を抑えることはできます。
外食の頻度を週1から隔週1に変えることができれば、年間で5〜8万円の節約になります
「我慢をしたくない」というならば相応の努力をして、
「わがままを言える人」になる必要があるとKAIは自戒しています。
※同僚はこの状態を「わがままは石原さとみになってから言え」と表現しています
社風=自分が働いている姿をイメージできているか?
社風の判断はとても難しいです。
面接では相性がよかったと思っても「人事や役員とは相性がよかったけど現場上司とは違った」
ということが起こり得ます。
職場見学をさせていただける企業様であれば、一番わかりやすいのですが、
個人情報や機密情報保護の関係からなかなか見学できる会社は少ないです。
できる情報収集としては下記が挙げられます。
・面接で「御社で活躍されているお方はどんなお方が多いでしょうか?」と聞いてみる
・現場社員と話す機会をいただけないか打診してみる
・会社へ訪問したことあるエージェントにどういう雰囲気の会社か聞いてみる
・Twitterで実名でやっている人がいないか調べてみる
それでも情報量は少ないですしその方の主観も入るので「自分と合っているか?」を
正しく判断するのは難しいかもしれませんが、やらないよりはマシです。
社風だけで判断することはないかと思うので、
あくまでも最後の一要素ぐらいに認識しておくことが前提大事だと思います。
業務内容=何ができるようになるのか?
正直今の時代ではこれが最も大事です。
例えば「2社内定、A社は年収500万円定時、B社は450万円提示。どちらを選ぶべきか?」と
なった時に年収だけを見てA社を選ぶのか危険です。
年収50万円程度の差であれば手取りでは40万円弱の違いです。
年収450万円 → 手取り額350万円程度
年収別 手取り金額 一覧 https://www.sakai-zeimu.jp/blog/archives/7051
年収500万円 → 手取り額387万円程度
「頑張って副業で月3万円程度稼ぐ」という選択肢がある時代でもあります。
ちなみにこの金額は副業をやっている人の平均月収以下です。
調査での平均副業収入は月間47,455円という結果であり、厚生労働省公表の「毎月勤労統計調査」によると一般労働者の所定外給与平均は26,427円(令和元年9月速報値)であるため、残業代や休日出勤手当に比べると副業収入のほうがやや高い傾向にある。
副業の平均月収は4万7455円!月10万円以上稼いでいる人の特徴は? https://dime.jp/genre/870463/
本業は「給与を貰いながら経験を詰める」というとても貴重なものです。
「入社して最初に携わる業務は何か?」
「3年後までに自分に出来るようになっていることは何か?」
「それは市場価値が高いものなのか?」
「汎用性があるものなのか?」
などを気にしながら、仕事選びをすることはとても重要です。
「専門性=他の人がお金を出しても欲しがるもの」を手にできれば、
副業でお金を稼ぐことはできます。
反対に新卒で入った会社で何も考えずにそのまま20年間働いたものの、
特にこれといったスキル・専門性が身についておらずなかなか転職できず苦戦される方もいます。
未来の選択肢が増えるように「どんな経験を積めるのか?」をクリアにして仕事を選びましょう
誰しもが”決めること”を避けたい
スティーブジョブズは白のTシャツとジーンズしか着ませんでした。
オバマ元大統領には「大統領が今日何を着るかを決める人」がいました。
経営者の多くは朝に大事な決断を終わらせると言われています。
人にとって決めること・選ぶことはストレスです
できるなら決めたくないし、決めなくていいなら流れに身を任せたいし、
人に決めてもらって責任をなすりつけたい生き物です。
この前提に立つと、何より大事なのは、
・「決める」というストレスフルな行動に耐えられる精神状態であること
・自分で「決めること」に慣れること
だと思っています。
余裕のない気持ちでは良い選択なんてできません。
自分で決めたことがない状態で良い決断なんてできません。
不安があるなら考える前に吐き出しましょう。
疲れているなら考えずに休みましょう。
考えるのはそれからでも遅くないです。
もし相談する人が見当たらない場合は、お気軽にTwitterでDMくださいませ。
一緒に情報を整理しましょう。
正解がない選択の中で、選んだものを正解にできるように。
以上、KAIでした。
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