こんにちは、KAIです。
今回は「自己PR=自分の強み・長所の伝え方」について記載いたします
前回の面接対策を細分化した時に多くのお方が悩みを抱えているのでピックアップしてみます。
・自分の強みなんてわからない・・・
・就活面接を控えているけど、そもそもどう準備していいのかわからない・・・
・どんなことを言えば面接官に響くんだろう・・・
という悩みを抱えている方々に参考になればと思っております!
「強みなんてない」なんてことは絶対ない
自己の強みについて最も多い悩みが「私は強みなんてないし・・・」です。
特に女性に多い印象です。おそらく謙虚さからそのような発言になると思うのですが、
仮に面接でそんな発言をしたら、もちろん確実に落ちます。
新しいiPhoneを買いに家電量販店に行って「iPhone11の良さ?ないよ」ともし言われたらiPhone11を買う気失せますよね?それと同じです。
こう言うと「じゃあ嘘でも作るしかないのか・・・」や
「誇れる経験じゃないけど盛って話すしかないか・・・」と
考える方が多いのですが、もちろん嘘はダメですし事実と乖離がありすぎるほどに盛って困るのは他ならぬ入社した後のあなた自身です。
なので今ある経験から、盛らずに、それでも魅力的な自己の強みを発見する方法を一緒に考えましょう。
強みを整理するうえで最も大事な意識は「自分の強みは、自分ではわからない」ということです。
「自分の強み=自分は当たり前にやっていること」だから気付けない
上記を説明するうえで、少しKAIの話をさせてください。
KAIは前職塾講師を2年ほどやっていました。
目立ちたがり屋な性格もあり人前で話すことに苦はなく、
知的好奇心が旺盛だったことから勉強することも比較的楽しんでやれていました。
実際生徒アンケート・合格実績も好調で天職と思えるものではありましたが、
違うこともやってみたいと思い転職をして人材エージェントになりました。
今の会社では60名ぐらいの人前で話す機会があります。朝会の司会です。
上述の経験もありいつも通りこなしていたら、朝会後に先輩から言われました。
「KAIくんの話はいつもわかりやすいよね。話を整理するのがうまい」
当時は「別にあれぐらい元先生なら普通じゃない?」としか思わなかったのですが、
今になって「あれは自分の強みが発揮された瞬間だったんだな」と思えます。
元先生であっても話がわかりづらい人はごまんと居ます。
自分は特に「わかりやすく話すぞ!」と息巻いて準備したわけではなくいつも通り普通に話しただけで「KAIの話は伝わりやすい」という評価を頂けることが不遜ながらとても多いです。
つまり意図しなくてもできることとして自分の中で確立しています。
実はこれこそが自己認知しておきたい強みの要素です。
自分の行動の源泉を知る
実際に面接で話せるレベルまで自己の強みを整理したい時は、まず下記のように自問してみると良いです。
(1)言われたことではなく、自ら進んでやったことは何か?
(2)言われて始めたことだけど、相手の期待を超えた経験はどんなものがあるか?
(3)複数の人に良い影響を与えた経験はどんなものがあるか?
たとえば(1)について転職希望者に聞くとこんな応えが返ってきます。
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「Excelを用いて業務効率化に貢献しました。営業事務業務において、営業職の方々によって数値の管理ファイル・方法・基準が統一されておらず、事務処理を実施する際に余分な工数が発生してしまっておりました。そこで私はExcelファイルを1つ作成し、その共有ファイルに全ての数値を入力することで関数処理が実行され一元管理できるように改善いたしました。結果として残業時間を削減することに成功しております」
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このエピソードでも強みとして十分なアピールになります。
不思議なことに「いやいやこのぐらいのことなら誰にでもできるじゃん・・・」と謙遜される方が多いのですが、決してそんなことはありません。
そもそもこれをやるには、
(i)今が効率悪いことに気付けること
(ii)どうしたら効率が良くなりそうか考えられること
(iii)考えた工夫を実行に移せること
この3つが全て揃っていないといけませんが、
世の中には気付かない人も多いですし、
気付いても「まあ私には関係ないし」とやらない人も居ますし、
工夫まで思いついても「まあ誰かがやってくれるだろう」と行動しない人が大勢います。
※全て半々の確率で分かれるとしても、8人に1人しか実行まで移せないことになります。
ただこの回答だけだと面接官が知りたいこととしては不十分です。
「強みはあるけど、その強みって当社でも発揮できるのかな?」
これに対する根拠がないと説得力に欠けてしまい恐れがあります。
それを言えるようにするためには、上述の二股で「なぜそっちを選んだのか?」を言えるようにしておける深みのある回答ができます。
・そもそもなんで効率悪いと思ったのか?(思っていない人もいるのでは?)
・なぜあなたはそんな工夫を思いついたのか?(他の人は浮かんでいなかったの?)
・行動に移すうえで壁となったことは何かあるか?(運良くうまくいっただけじゃないの?)
自分が思考・行動できた源泉となる自分の性格・特性を知っておくと、
「この人は環境が変わっても=当社に入社しても同じように活躍してくれそうだな」と思ってもらえるようになります
(つまり今回であれば、気付けて→考えられて→行動できた、それぞれの根拠となる性格・強みまで把握しておけるとかなり説得力が増します)
相手の基準を予測する
加えて、自己PRを作成するうえで「面接官は何を求めているのか?」は必ず考えなければいけません。
恋愛で例えれば、ボクサーみたいな強い男性が好きな女性に「オレは博識で賢いぜ」とアピールしても「は?もやし黙れ」と人間扱いされない可能性すらあります。
逆も然りです。
強みをアピールするうえで「相手が求めている強みはなんだろう?」と想像することは非常に大事です。
残念ながら事前に「こんな強みがあると嬉しいよー!」と公言してくれている企業さんはなかなか居ません。
転職エージェントを通せば情報収集も可能かもしれませんが、実は企業様もイマイチ言語化できていないことも少なくないです(もしくは人事・現場・役員で目線があっていない)
先ほどの恋愛の例で言えば「私のタイプはオードリーの若林さんみたいな面白くて優しい人!」みたいなことを言っていた女性が、しばらくしたら「横浜流星さんみたいな人」と付き合っているみたいなもんです。
「若林と横浜流星って同じ系列か!?」と小一時間問い詰めたくなるやつです。
そもそも企業様もどんな人を求めているかなんて明確にはわかっていません。
「経理2年以上経験必須」と言っていたのに「人柄がいいから経理未経験だけど採用」みたいな事例を多くみてきました。ヒトとヒトの相性の問題ですから、こんなもんです。
だからこそ求人票に記載されている業務内容やHPの事業展望を読み込んで、
『こんな経験の人が求められているはず!』と自分なりの予想を立てて参加することが大事です。
強みを言う方も、強みを聞いている方も、模範回答なんて知りません。
理路整然と言えれば、それが正解になることが往々にして発生するのが面接です。
「求人票を読んで●●と書いてあったから■■を求めていると思ったんです。だってこの業界って今後は××だから。私は▲▲な経験あるから役立ちますよ。実際★★な結果出したことありますし」と言えるように、まず自分の強みを整理しましょう。
その時、自分の強みは自分ではわからないので、友達や家族、転職エージェントと一緒に考えてみましょう。
あなたの当たり前は、ほかの人の当たり前ではありません。
みなさんの素晴らしさに、みなさん自身が気付けて、伝えたい人に伝わることを祈っています!
以上、KAIでした。
付録:コンピテンシーについて
だいたいの面接官は「当社が重視するコンピテンシー」というものを2,3個用意して面接に望んでいます。
コンピテンシーというのは「強みを表す言葉」みたいな意味合いだと思えばわかりやすいです。
「協調性が高い人が欲しい」とか「行動力がずば抜けている人を採用したい」とかですね。
このコンピテンシーはGoogleで「コンピテンシー 一覧」と画像検索するとたくさん出てきます。その中から一番自分にあっていそうな表現を選んだり、友人と言い合ったりしてみると自己理解が進みやすいと思います。
「KAIは改善思考が強いよね」「え、なんでそう思ったの?」「だって前に・・・だったじゃん」「そっかそれって他の人はやっていないのか!」とエピソードまで用意できるとベストですね。
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